静岡市中心部に一番町から八番町までの町名が揃う「番町地区」と呼ばれる一角がある

名の由来は、江戸の昔、駿府城を守る武士たちの屋敷が並んでいた名残なごりなのだと聞く

江戸時代からの名残が残る番町地区

八つの町名のひとつ、二番町で僕は生まれ十八歳まで育った

だから、あの頃の想い出の多くはこの地区に染み込んでいる

特に、行動範囲の狭かった小学生時代の記憶は、今でも鮮やかだ

三番町通りには商店がいくつも並び、その中の「魚長市場うおちょういちば」には母に手を引かれてよく買物に行った覚えがある

市場の入口を入ると通路の両側には、八百屋や魚屋などのいろんな商店が奥まで続いていた

魚の匂い、氷の冷たさ、店のおばちゃんの声、どれもが薄れかけた想い出だ

画像は僕の記憶を元にCopilotが作成
(実際の屋根は低く、奥行きは短かった)

三番町通りには、市場や商店の他に小さな映画館が一軒とパチンコ店が二軒あった

映画館のウィンドウには上映中の映像が貼り出されていて、時には子どもには刺激の強い"成人向"が混じることもあった

そんな噂は、どこからともなく流れてくるもので

放課後になると、悪ガキ仲間と連れ立って「スゲー!!」と騒ぎながらウィンドウの前に集まったものだった

夕日の中で、みんなの顔が妙に生き生きしていたのを覚えている

あの頃、時間は、

ゆっくり、ゆっくり
流れていたような気がする

古き良き、昭和の想い出でした

 

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