列車で旅をする際は「東海軒」の幕の内弁当を買うことが習慣になっている

 

大抵の弁当は数回食べれば飽きてしまうのだが、この弁当だけは何度食べても飽きることがない

 

資料によると、1937年(昭和12年)に発売されて以来、弁当の中身はほぼ変わっていないという

 

中身を変えずに90年近くも続いているのだから、驚くほかない

 

[左側] 俵(たわら)ご飯+梅干し
[右側] 焼き鯖+玉子焼き+海老フライ+煮物+ワサビ他

 

この駅弁を見ると、初めて汽車に乗った幼い日のことを思い出す

 

その日は、今は亡き祖母と母に連れられて、弟と一緒に東京の親戚を訪ねたのだった

 

自分が何歳ごろの出来事だったのか、ふと気になって調べてみた

 

鉄道資料によると、静岡↔️東京間に蒸気機関車が日常的に運行されていたのは、1960年代前半までとある

 

ということは、1954年生まれの僕は、当時5,6歳だったことになる

 

ずいぶん昔の話だ...

 

あまりに昔過ぎて思い出そうとしても、いくつかの場面しか浮かんでこない

 

その数少ない記憶のひとつが、この東海軒の駅弁なのである

 

 

今では薄い塩ビ製の内箱が敷かれているが、当時は経木きょうぎでできた箱に、直接ご飯とおかずが詰められていた

 

経木きょうぎに付いた米粒を、割り箸で一生懸命はがしては口に運んだ記憶がある

 

あの頃の味は
今も変わらず箱の中に残っている

 

経木きょうぎとは】
スギやヒノキ、松などの木材を紙のように薄く(約0.05〜1mm)削った、日本伝統の天然包装材です。

 

 

最新の投稿を
表示するボタン