朝の静けさを破るように、救急車のサイレンが近づいてきた。

止まったのは二軒先の家。
搬送されたのは、同じ時期にこの土地へ越してきた隣人だった。

その隣人、生まれも育ちも違うのだが、僕と同じ年齢で現役時代の職種も似ている。
どういう訳か気が合い、近所では一番よく話をする仲だ。

彼の倒れた理由が脳梗塞だったと知ったのは、次の日だった。

一週間ほど経った朝―――

生垣いけがき木香もっこうバラの芽を摘んでいると、彼がヒョッコリ顔をだした。

「処置が早かったんで、
 一週間ほどで退院できたよ。
 これからは、
 少し整理しておかなきゃな😓ハハ

と本人はいつも通りあっけらかんとしていた。

深刻さはなく、むしろ淡々と身の回りを整え始めるようだ。
その姿を見ていると、こちらまで肩の力が抜ける。

人生は長くないけれど、だからといって暗くなる必要もない。

朝の光が、いつもより静かに差し込んでくる気がした...😊

 

ご訪問ありがとうございます

タップすると
最新の投稿を表示します。