旅の続きは、雨の露天でふいに始まる
2026年7月2日木曜日
昨日から降り続く雨のせいか、初夏にしては珍しく涼しい朝となった
「よし、風呂に行こう」
そう思った瞬間、体が勝手に動いていた
新潟の宿でもらったフェイスタオルを手に、隣町の温泉施設に向かう
ブィーン
40分ほどで黒潮温泉サンライフ焼津に到着、自販機で当日券を買い男湯へ進んだ
露天に浸かり、湯面をたたく雨音に耳をかたむける
タオルには『井仙』の文字――
今年の冬、雪国で泊まった宿の名だ
立ちのぼる湯気に絡みつくように、あの日の光景がふっと浮かびあがってくる
半年も経っていないのに、もう随分昔のことのように感じるのは、どうしてだろう
雨音や
湯気にまぎれて
冬の宿...
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